幼稚園は文部科学省が管轄しており、学校教育法で定めている学校教育施設なので、幼稚園で幼稚園教論として働くには国家試験の幼稚園教論免許が絶対に必要になります。
まずは、幼稚園教論免許の種類についてですが、普通免許といわれている、1種免許状、2種免許状、専修免許状の3種類があります。
では、幼稚園教論免許の1種・2種免許状はどのようにすれば取得できるのかというと、文部科学省が認可した幼稚園教論養成課程を設けてある大学、短期大学、専門学校に進学・通学して卒業するか、大学や短期大学の通信教育課程で勉強して卒業するかの2種類の方法があります。
※大学を卒業後に大学院に進学して修了すると専修免許状が授与されます。
幼稚園教論免許状の他に臨時免許状というものがありますが、雇用者が普通免許状を持っている人を採用することができない時に検定を行うことによって免許状を受け取ることができるものなので、一般的には幼稚園の先生を目指している方は普通免許(1種、2種、専修のどれか)を取得することになります。
幼稚園教論を志す際の心構えとしては、幼稚園教論は満3歳〜小学校入学前までの子どもを教育する立場にあるので、園児の心身の発達の手助けをするんだと強い意志を持つようになることです。
幼稚園教論免許の免許状の申請場所は、卒業した学校が所在する都道府県の教育委員会で行い、採用試験に合格すると全国の幼稚園に就職できるようになります。
なお、幼稚園教論免許状を取得し幼稚園で勤務している方は、10年ごとに免許状更新講習を30時間以上受けて更新手続きを行わないといけないので忘れずに行いましょう。
幼稚園教論免許は1種・2種・専修免許状の3種類があり、卒業した学校の違いによって取得できる幼稚園教論免許の名称が異なってきます。
それぞれの種類の幼稚園教論免許状は、どのようにすれば取得できるのか見ていきましょう。
このように、幼稚園教論免許は卒業した学校によって名称が異なりますが、どの種類の幼稚園教論免許を取得しても幼稚園の先生として幼稚園に就職可能です。
但し、2種免許状よりも1種免許状を取得していた方が給与面で多少ですが有利になることを覚えておいてください。
大学、短期大学、専門学校などに入学して幼稚園教論免許を取得するには、入学した学校を卒業しなければいけませんので、必要な単位数を修得している必要があります。
大学では4年間勉強しますので、短期大学や専門学校よりも卒業に必要な単位数は多くなりますが、どちらの学校でも机上で学ぶものと実際に幼稚園に行って教育実習して学ぶものの2種類を行わなければいけません。
教育実習の期間は約4週間行われ、子どもを観察したり子どもと一緒に交流して保育を実践して学ぶので大変ですが、自分が幼稚園に就職したら自分が責任を持って子どもを保育しないといけない立場になるので、少しでも多くのことを吸収できるように心がけましょう。
幼稚園教論免許の国家資格は取得方法の違いによって、1種免許状、2種免許状、専修免許状というように資格の名称の違いはありますが、幼稚園で勤務する際は給与が多少異なるくらいなのであまり気にする必要はないと思います。
必ずしも1種免許状を持っていないと携われない仕事があるというような仕事上の制限はありませんので、大学で4年間勉強するよりも短期大学や専門学校で2年間勉強して2種免許状を取得する方法を選択する方が大勢います。
※1種免許状を持っていると管理職に就く時に優遇されることがあります。
大勢の学生さんは昼間に学校に通って幼稚園教論免許を取得する方法を選びますが、社会人の方は昼間仕事をしているので夜間の学校に通学して幼稚園教論免許状を取得する方法を選ぶ方もみえます。
また、学校に通いたくない学生さんや通う暇がない社会人の方は、文部科学大臣が認定している大学や短期大学の通信教育を利用して卒業しても幼稚園教論免許状は取得できますので活用してみてください。
通信教育の場合は、4月か10月に入学し、主な勉強の進め方は、自宅でテキストを使って勉強した後にレポートを学校に提出することを繰り返していきます。そして、学期末試験に合格して卒業に必要な単位を取得していきます。
但し、普段は学校には行かなくてもいいですが、スクーリングのために学期ごとに数回学校に行かなくてはいけませんし、幼稚園で教育実習を受けないといけませんので、自宅学習のみで幼稚園教論免許は取得できないと覚えておいてください。
通信教育のメリットは、通学するタイプの学校と比べると学費が安くマイペースで勉強ができるところに魅力がありますが、社会人の方で昼間仕事をしながら夜自分で勉強するのはしんどいかもしれません。
幼稚園教論免許についての詳しい詳細は、教員資格認定試験:文部科学省のホームページをご覧ください。
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